やった、やった、やったぁぁぁ〜!
胸腔ドレーンが抜けたー!
そしたら、点滴も取れた〜♪
久々に身軽になり、管だらけのベッド生活を卒業です。
やっと、一般病棟へ移動できます。
手術が終わってから4日間、ICUに隔離されていた私は、憧れの一般病棟に行けるまでに回復いたしました。
わーい♡
手術当日の朝、コロナの影響でしっかり面会をすることもできないまま、主人と両親と簡単に話してから、
(主に持ってきた荷物の指示。笑)
繋がれた仔犬のような状態で家族と合流し、看護師さんに連れられて手術室に向かいました。
割と平然を装っていたのですが、心拍数を測る機械をつけられたら誤魔化しようがなく、みんなで笑ってしまいました。
ピコン、ピコン、ピコン、ピコン。。。
緊張が鳴り響くー…
(ちょっと恥ずかしい…。)
『ほな、頑張ってきまーす!』と家族と別れ、手術室へ。
*
部屋はまぁまぁ広くて、数名の先生や看護師さんが準備していました。
(手術室って、あんな風に並んでるんだなぁー。)
寝心地の悪そうなベッドが真ん中にあって、硬い小さな枕の上に頭をのせて、仰向けになるように言われました。
適当に談笑しながら注射を1本刺されて、口に呼吸器をポンと軽くのせられて、
ちょっと吸い込んだら、フワフワフワ〜♡としてきて
(あれ、気持ち良かったなぁ〜。)
「あー!なんか眠れそうー。。。」
と言ったら
『そのまま眠ってもいいよー。』
と言われて起きたら、ICUでした。
*
調べてたし、聞いてはいたけど、すごいです!!
気付いたら9時間後。
私の場合は、一瞬というより、3時間くらいよく寝たーって感じでパチッと目があきました。
(後で、術後に服を着せてくれた看護師さんに聞いた話ですが、私の記憶にない時の私は、自ら着替えを手伝って動いてたそうです。「覚えてない!」と言ったら、『うそー!』と驚いてました。)
という訳で、私の記憶は18時から。
『お!めっちゃはっきり起きたなぁー。』
と先生は笑っていて、おかげさまですぐに鼻の管を抜いてもらいました。
とはいえ、まだまだ全身管だらけ。
胸の傷痕の下に、胸水が溜まらないようにするための胸腔ドレーンが2本刺さっていて、
両腕に点滴3本、首に点滴1本、尿道カテーテル、心電図、ペースメーカー、鼻から酸素、指先に酸素測定器。
(だいたいこんなもんかな?)
気付いたら私は、れっきとした病人になっておりました。
*
傷の痛みはあまり感じないのですが、強烈な肩凝りに襲われたようなバキバキの体の痛みと、
とにかく喉が乾いて乾いて、初日の夜はこれが1番辛かったです。
というか、ICUにいた時間でNO.1に辛かったのが、この"喉の渇き”です。
私はパチッとはっきり目覚めたので、たぶん飲水も早めにOKが出て、22時からになったんですが、
(他の方のブログでは朝までNGとかあったから、本当に辛いと思う。。。)
この4時間が本当に長くて長くて、『水が欲しい…。』しか考えられなくて、眠ることもできません。
10分くらい経ったかな?と目を開けても、まだ1分とかしか経っておらず、、、
やっとの思いで22時半頃に飲ませてもらえた水の量は50ml程度で、
そんな少量の水を飲んだだけで2回も不整脈が出てしまい、
(不整脈が出ると、普通に話してたのに急に吐き気に襲われます。普段から不整脈がある人は大変ですね…。)
結局朝まで2時間ごとに50〜100ml程度しかもらえない厳しい飲水管理が続くのでした。
(無輸血で手術したため、水を飲むと血液が薄まってしまい、貧血状態になってしまうそうです。それと利尿剤飲んでるから、飲んでも飲んでも喉が乾く…。)
もちろん人によっては傷の痛みが1番辛い人もいるようなのですが、
私は痛みに強い方だったみたいで、この飲水制限がとても辛かったなぁ。。。
(実は今も飲水制限は続いてます…。)
あとは、とにかく体の体勢が辛いので自分で変えたりしていたら
『こんなに動ける人初めて見たー!』と看護師さん達に言われ、
どうやらとても元気な患者の様でした。
そして、みんな口を揃えて、
『やっぱり女性は強い!』って言ってました。
『痛い、痛い。』と言って何もできないのは、男性に多いらしいです。笑
開胸手術で心配していた痛みは、
⚫︎傷痕の痛み→痛み止めでほとんど気にならない
⚫︎たんの排出→ズキズキッと痛い
(私はタバコを吸わないし、たんの量が多くなかったと思うのでそこまででしたが、量が多いと大変かも…。禁煙していくのをおすすめします!)
⚫︎くしゃみ・咳→ズキっと痛い
⚫︎尿道カテーテルの抜管→え?抜けた?って感じ。
⚫︎胸腔ドレーンの抜管→もう抜けたんですか?という感じ。
(これを痛いと言っている人が多かったので、けっこう覚悟してたから拍子抜けでした。ちなみにドレーンが刺さっている時に溜まった水をしごく時は、胸がつまるような嫌ーな痛みありです。)
でした。
激痛!とかはほとんどなかったのですが、地味ーに痛くて辛い4日間でした。
管だらけなので身動きができず、尿道カテーテルが抜けてからはトイレもおまるでしなければいけなくて、それが嫌だった…。
そして何よりも、ベッドの上で4日間過ごすのが苦痛ですね。。。
歩きたい!早くリハビリ始めましょう!って思ってました。
でも、楽しいこともあって一般病棟に比べ、ICUは密に看護を受けるからか看護師さんとよくお話しました。
なんか色んな方がいて楽しかったし、若くて可愛い看護師さんだとラッキー!って思いました。笑
私の入院している病院は、TVもOKだったから、それも良かった♡
(何もなしだとかなり辛いと思います。でも体力的にそんなにずっと観てられないですけどね。)
久々に関西の番組を堪能しました。
円広志もなるみも最近観ないと思っていたら、私が東京に住んでるからなんだなーって。
そして先生も看護師さんも、みーんな関西弁だし、ノリも関東とは違うし、なんかあったかく感じました。
大阪の病院にして良かった〜♡
私も先天性心疾患だけど、赤ちゃんの時に同じ手術をする子がいたり、
1歳になるけど、まだ1度も病院から出たことがない子がいたり、
残念なことになる赤ちゃんもいることを近くで感じて、
我が子の健康な姿に改めて感謝と幸せを感じました。
それに、私は出産は無痛分娩を選んだんだけど、
出産前の子宮口チェック&ダイラパンをやられた時の
「殺されるー!」って思った痛みが今までで1番痛かったし、
麻酔使いながらの陣痛の方がはるかに痛かったです。
(だから自然分娩の人、尊敬します!)
そう思うと、出産ってすごいなぁーと。
しかも、激痛味わったあとに赤ちゃんのお世話するとか本当にすごいですね。
(あの頃、腰ガクガクでストンと腰から抜け落ちそうだったもんなぁー。)
だからもし、これを読んでいる開胸手術の予定があるお母さん、
大丈夫!あなたなら乗り越えられます!!笑
あとね、体力あるうちにやった方が回復早いみたいで、
私は自分の人生で最もいい時期に手術を受けれたんだなーと思ってます。
(出産を期に悪くなったので、息子のおかげですね。)
いやー、ラッキー!ラッキー!
そんな訳で、身軽になった私は一般病棟を楽しみます♪